やっぺし通信!vol.1

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やっぺし通信!vol.1

2016年7月 4日(月曜日) テーマ:40周年インタビュー

北上市民劇場は今年度で、第40回目を迎えます。これにあたりいつもよりPRに力を入れる為、古くから関わった方々からお話を伺い、さくらホールPRESSに毎月掲載していきます。

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皆様、突然のお電話にも関わらず、快くお話を聞かせて頂き誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

さくらホールPRESSでは紙面に限りがあるため、掲載しきれなかったお話を改めてご紹介いたします。

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第1回 川村 盛男さん

平成28年6月16日(木)市内 川村 盛男さん宅にて

 

☆彡☆人物紹介☆彡☆

川村 盛男さんは第11回北上市民劇場「牡丹と石笛 -日高見国黒沢尻五郎正任―」からキャスト・企画委員・実行委員・実行委員会副委員長として、ご自身の人脈と抜群の行動力で、北上市民劇場をけん引されてきた方です。

 

-今回、やっぺし通信を掲載するにあたり、市民劇場に関わったキッカケやご自身の思い出話等、沢山のお話をいただきました-

 

☆☆☆インタビュー☆☆☆

始めは知り合いからチケットを購入して観劇。その数年後に「時間があるなら…」と、当時演出をしていた千田国男さん宅に招かれ、脚本をポンと渡され、セリフを読まされ、気づけば出演が決定していた。

1ページある長セリフもあった。「必死に繰り返し稽古することによって、覚えられるものですね。」と振り返る。

その年はメインのキャストが初心者ばかり。ベテランはしっかり脇を固めていた。これからの人を育てていこうとの思いからであった。

また上演するにあたり、現地まわりにも行った。これは作品の舞台となった土地の空気を感じるためや、お参りをするため等理由はいろいろあるが、一番の理由は皆で心を一つにするためであった。

 

第22回北上市民劇場「野の聖」は宮城県涌谷町にて初の移動公演。この時スタッフとして前日から作業を行う。3月とはいえとても暖かい日ではあったが、公演も終盤に入った頃から急に辺りが暗くなり、雪が降り始めた。公演後にはすっかり雪景色となっていた。「慶念坊(江戸後期-明治時代の僧、この回の登場人物)が降らせたのか?」と皆で笑いながら語りあったことも思い出だ。

 

公演後には毎回アンケートを取っていたが、いつも皆で奪い合うように夢中になって目を通していた。その中でも印象に残っていたのは、第14回北上市民劇場で公演した「ぐず兄 ずる兄 たんぱら三郎 -更木民話より-」のアンケートだった。

「背景の山が今の物だ。昔のとは違う。」などや、「干してある大根…昔は青首大根なんか無い。」といったもの。

一見細かいと思ったのだが、こういう意見ほどありがたいものは無い。作り手としては、「面白かった」という反応より、何処がどうだったか、どんなに細かいことでも言葉にしてくれることの大切さを感じることができた。

 

「冷たいおにぎりとペットボトルのお茶では力が出ない。贅沢なものでなくともいいから温かいものを食べさせたい。」という思いで奔走して器具を揃え、稽古に励む出演者に料理を振舞ったこともあった

 

他にも、公演中に思わず「ストップ!」と、昔には無いこのセリフがこぼれてしまった事など、当時を振り返りながら笑って話していただいたり、川村さんのお話はまだまだありましたが、今回は特に印象に残った部分を抜粋して掲載させて頂きました。

1時間以上にわたりお時間をいただき、ありがとうございました。

 

次号もお楽しみに!



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