やっぺし通信!vol.4
2016年11月 6日(日曜日)
第3回 川杉 雅江さん
平成28年8月21日(日)さくらホールにて
川杉 雅江さんは美術として北上市民劇場に関わってきた方です。装置、背景のみならずポスター・チラシ・パンフレットの絵も描いています。
北上在住の画家なので、作品を通じてご存知の方も多いかと思います。
☆中央美術協会による「中美展」五十周年記念賞
☆「安田火災美術財団奨励賞」特別賞
☆「利根山光人記念大賞展ビエンナーレ・きたかみ」大賞
など、北国や花への想いあふれる静かで、そして躍動的な作品で受賞歴が多数ある方です。
その中でも、印象に残っている鹿踊りをモチーフにした作品について伺いました。
見たまま描いたのでは全く動きが出ない。止まっているそのものになってしまう。子供の頃から慣れ親しんでいるので、目を閉じても心の奥底に心象として残っている。そのものを描いている。とのことでした。
絵を描き始めたのは、中学の時。そんな川杉さんと北上市民劇場との出会いは、「美樹会」で知り合った千田国男さんに誘われたことでした。
(※「美樹会」とは、昭和45年展勝地に建設された「藤原八弥美術館」で行われた、絵画教室の教え子を中心として設立された画家の会です。)
今まで描いた中で一番大きなものは、巾9間もある山でした。小さく描いて拡大するのかと思いきや、素材に直接描いていくのです。細部には筆を使いますが、ローラーで大きくタッチを入れていきます。
さぞかし大変だったのではとの問いに「今まで13回以上手がけてきたが、とにかく楽しかった。楽しかったの一言ね。」とおっしゃった笑顔がとても印象的でした。
北上市民劇場については「市民自身で作り上げること」を忘れないで欲しいとの言葉をいただきました。
来年のお正月には、お兄さんとの二人展を、ギャラリーボイスで予定しているそうです。
詳しいことが決まりましたら、改めてご案内いたします。
本日もお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
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