やっぺし通信!vol.4
2016年11月 6日(日曜日)
第2回 高舘 博人さん
平成28年7月11日(月)市内 高舘 博人さん宅にて
☆彡☆彡人物紹介☆彡☆彡
高舘 博人さんは来年30年を迎える「北上川に鯉のぼりを泳がせる会」の会長です。毎年春の「北上展勝地さくらまつり」にあわせ、北上川珊瑚橋下流に約3百匹の鯉のぼりを掲揚しています。子供達の健やかな成長を願うと共に、北上市の観光に役立てたいとの思いが込められています。前会長の「人がいねえがら、スケデけろや。」の一言から手伝いが始まったそうです。
第8回北上市民劇場「川霧も晴れて-橋かけ徳次郎-」から、建築会社代表である自身の腕を生かし、大道具として20年以上にわたり活躍された方です。
☆☆☆インタビュー☆☆☆
北上市民劇場に関わったキッカケは、原作の阿部 剛さんから「地元、立花の話だからスケデけろや。」の言葉だった。そして、主役の徳次郎さんがひいおじいさんだった事も縁を感じた。
この公演では、実際に昔引いた図面をもとに橋を作り、観客をビックリ仰天させた。大きなセットだったので、市民会館大ホールの舞台上で組み上げた。今まで作った中で一番の大きさだった。人が乗ってもびくともしない丈夫さ、丸太に見せるための細工など、目に見えないところにこそ気合を入れた。この他にも第20回北上市民劇場「蘇る艜-川岸の船頭・清五郎ものがたり-」では艜(ひらたぶね)を作り上げた。
宮城県涌谷町にて行われた初の移動公演である第22回北上市民劇場「野の聖」では、一回り小さなセットを作り直した。前日の搬入時にぎっくり腰を患い、公演時には座ったままで指示のみしていた。
インタビュー中ひとつ気になっていることを聞かれた。「人形って今もある?」思わず、これは夏によくある話かと身構えた。
詳しく聞くと、それは洋風の人形で道具屋さん作ったケースに祀ってある筈だという。昔、小道具か何かで作ったもので、いつの間にか道具の部屋にあった。せっかくだからと、道具屋さんがケースを作った。公演の度にお神酒を供え、市民劇場の成功を祈っていた。
「さくらホールに一緒に引っ越したはずなんだがなぁ。」しかし今は、中ホールの奈落、二階倉庫、地下倉庫何処にもない。もし、お心当たりのある方は、やっぺしまでご一報いただけると幸いです。(道具担当者より)
最後に北上市民劇場に対する思いを伺った。
今はほとんど観に行くことは無い。しかし、長く続けて欲しい思いはある。
「長く続けるには?」との問いに、「北上市民劇場」「北上川に鯉のぼりを泳がせる会」どちらも自然に集まってきたんだよなぁ。と当たり前のことのように話された言葉が、高舘さんのお人柄を表していると感じた。前回と同様に人とのつながりを再認識させられた。
1時間以上にわたりお時間をいただき、ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
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